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屋根塗料の種類と選び方|ラジカル・無機など7種を徹底比較

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はじめに:屋根に使う塗料にはどんな種類があるの?

「屋根の塗り替えを検討しているけれど、どんな塗料を選べばいいのかわからない…」
そんなお悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。この記事では、屋根工事のプロが推奨する塗料の種類と選び方を徹底解説します。

1. 屋根塗装が必要な理由とは?

屋根は日々、紫外線・雨風・雪・熱など過酷な自然環境にさらされています。塗装によって屋根表面を保護することで、劣化や雨漏りを防ぎ、建物全体の寿命を延ばすことができます。

塗装の主な役割

・防水性の確保

・紫外線からの保護

・美観の維持

・熱の遮断(遮熱・断熱塗料)

 

▶専門家アドバイス:塗装を単なる“色塗り”と考えてはいけません。塗膜が劣化すると、下地の劣化が急速に進みます。新築後まずは10年を目途に塗り替えを行う事で建物の健康寿命を大きく伸ばします。

 

2. 屋根塗料の種類と特徴

屋根塗装で使用される代表的な塗料には、以下の7種類があります。従来の「アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素」に加え、最近注目されている「ラジカル制御型塗料」「無機塗料」「遮熱、断熱塗料」についても詳しく解説します。

アクリル塗料

特徴:コストが安く、発色が良い

耐用年数:5〜7年

メリット:施工費用が安い、短期的な塗り替えに最適

デメリット:紫外線に弱く、劣化が早い

ウレタン塗料

特徴:適度な柔軟性があり、施工性が高い

耐用年数:7〜10年

メリット:密着力が高く、細かい部分にも塗りやすい

デメリット:シリコンやフッ素よりも耐久性はやや低め

シリコン塗料

特徴:価格と耐久性のバランスが良い

耐用年数:10〜12年

メリット:多くの住宅で採用される定番

デメリット:定番の塗料であり、大きなデメリットなし

フッ素塗料

特徴:圧倒的な耐久性・汚れに強い

耐用年数:15〜20年

メリット:塗り替え回数を減らせる

デメリット:価格がやや高い

ラジカル制御型塗料【次世代型のスタンダード】

特徴:塗膜の劣化を進める「ラジカル」を制御

耐用年数:12〜15年

メリット:高耐候性、コストパフォーマンス良好、チョーキング(白亜化)しにくい

デメリット:商品によって品質のバラツキがあるため、実績あるメーカー製を選ぶのがベター

 

ラジカル制御とは?
紫外線による塗膜の劣化の原因となる「ラジカル」という物質の発生を抑制する技術のこと。これにより、従来の塗料よりも劣化しにくく、長期間美観を保つことが可能です。

無機塗料【最上級の耐久性】

特徴:セラミックやガラスなどの無機成分を主成分とする塗料

耐用年数:20年~

メリット:非常に高い耐候性・防汚性・不燃性/紫外線に強い

デメリット:価格が非常に高く、施工にも技術を要する

 

注意点:無機塗料は「完全な無機」ではなく、有機樹脂をある程度含んでいるのが一般的。とはいえ、他の塗料に比べて明らかに耐候性・防汚性が高いため、20年以上メンテナンスしたくない方に選ばれています。

遮熱・断熱塗料【省エネ志向の方に】

特徴:屋根の表面温度を下げる

耐用年数:※塗料グレードによる

メリット:夏の室内温度上昇を抑え、冷房費を節約

デメリット:塗膜が厚く、施工技術が求められる

 

従来の塗料に断熱・遮熱機能を追加した塗料を「断熱・遮熱塗料」といいます。したがって機能を追加する基準となる塗料のグレードによって耐用年数が変わるため、あくまで+αと考え、まずはベースとなる塗料グレードを考えましょう。

 

▶専門家アドバイス:「最近は『ラジカル制御型塗料』がシリコン塗料の上位互換として注目されています。コストもシリコン塗料と同等でありながら、耐久性が非常に優れており、おすすめです。
一方、無機塗料は最上級グレード。価格は高めですが、“生涯の塗装回数を減らしたい”方にはぴったりです。」

 

3. 塗料の寿命・耐久性を比較

塗料の種類 耐久年数 初期費用 おすすめ度
アクリル塗料 5〜7年 非常に安い ×
ウレタン塗料 7〜10年 安い
シリコン塗料 10〜12年 標準
ラジカル制御型塗料 12〜15年 標準
フッ素塗料 15〜20年 高い
無機塗料 20年~ 非常に高い        ◎ ※状況による

 

▶専門家アドバイス:ラジカル制御型塗料は現在、多くの塗料メーカー(日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研、など)が主力製品として開発を進めており、「次世代のスタンダード」になりつつあり、一押しの商品。無機塗料は高層マンションやビルにも使われるほどの品質で、塗装サイクルを大幅に減らしたい方にとって最適。

 

4. 屋根の材質別おすすめ塗料

屋根材によって、相性の良い塗料は異なります。

スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)

おすすめ塗料

・ラジカル制御型塗料

・フッ素塗料

金属屋根(トタン)

おすすめ塗料

・ウレタン塗料

金属屋根(ガルバリウム鋼板など)

おすすめ塗料

・ラジカル制御型塗料

・無機塗料

・遮熱塗料

セメント瓦

おすすめ塗料

・ラジカル制御型塗料

・フッ素塗料

 

▶専門家アドバイス:大前提として屋根材自体にも耐用年数があります。屋根材ごとの耐用年数にマッチした塗料を選ぶことでコスパを最大限にしましょう。また、屋根材の種類や状況によっては、そもそも塗装をおすすめしない場合もあります。塗料の選定と同時に、屋根材の状態や劣化具合もチェックすることが大切です。

 

5. 塗料選びで失敗しないためのチェックポイント

☑塗料の耐用年数だけでなく、メンテナンス性も考慮しましょう。

 

☑塗料によっては希望の色がない事も。性能だけでなく美観も重視。

 

☑OEM塗料(自社ブランド塗料)は怪しいものも多いため有名メーカーを選ぶのが無難。

 

☑地域の気候に適した塗料を選びましょう。(特に積雪地域や海沿い)

 

6. 施工業者が語る!塗料選びの裏話

実は、同じ塗料でも施工技術で持ちが変わるという事実があります。高価なフッ素塗料を使っても、下地処理が甘ければ早期劣化のリスクも。「塗料の種類」だけでなく、「誰が塗るか」は非常に大切です。

塗料の良し悪しは二の次。大切なのは、下地処理・下塗り・乾燥時間など“基本”を丁寧に行うことです。信頼できる業者選びが成功の鍵です。

 

7. よくある質問(FAQ)

Q.どのグレードが一番コスパがいいのか分からない

高グレードの塗料ほど長期的に見ればお得になる傾向があります。塗り替えを行う際には、足場の設置など塗料以外にもお金がかかります。単純な塗料の価格だけではなく、一回当たりのトータル金額を考慮する事が非常に大切です。
また、「今後引っ越す予定がある」「あと10年住めればいい」という方は、必要最低限のグレードを選びましょう。

Q.耐久性や効果に本当に違いがあるのか信じきれない

実際の現場でも、紫外線・雨風・塩害などの環境下で塗料の劣化スピードには明確な違いが出ます。

塗料メーカーが実施している「屋外暴露試験(屋外で実際に塗って経年変化を観察する試験)」でも、高グレード塗料は明らかに長持ちするというデータが出ています。

特に「ラジカル制御型塗料」は、シリコン塗料と同等の価格でありながら、紫外線に強く、コストと性能のバランスが優れているため、近年人気が高まっています。

Q.業者のおすすめが本当に自分に合っているのか分からない

業者の提案が信頼できるかどうかを見極めるポイントは以下です

・2種類以上の塗料グレードを提案してくれるか

・塗料ごとの「メリット・デメリット」をきちんと説明してくれるか

・建物の立地や材質、築年数などに合わせた提案があるか

 

不安な場合は、見積もりを2〜3社取り、提案内容を比較することで判断材料が増えます。

8. まとめ:最適な塗料選びで屋根を長持ちさせよう!

屋根塗装において、「どの塗料を選ぶか」は非常に重要なポイントです。耐久性・価格・性能のバランスを見ながら、お住まいに合った塗料を選びましょう。

また、信頼できる施工業者に相談しながら進めることで、後悔のないリフォームが実現します。

 

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