屋根の葺き替え費用を全て公開!専門業者が相場・内訳・注意点まで徹底解説します!
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目次
はじめに:屋根の葺き替え工事を検討している方へ
マイホームの屋根は、普段目につきにくい部分ですが、住まいの寿命を左右する非常に重要な要素です。雨風や紫外線、雪、台風など過酷な自然環境から家を守ってくれています。しかし、年月が経つとどうしても劣化が進み、メンテナンスや場合によっては「葺き替え(ふきかえ)」という大掛かりな工事が必要になることもあります。
この記事では、屋根の葺き替えにかかる費用について、専門業者の立場から徹底的に解説します。
「葺き替えっていくらかかるの?」
「部分補修と何が違うの?」
「見積もりは妥当なの?」
「工事の流れや注意点は?」
こういった疑問をお持ちの方はぜひ最後までご覧ください。この記事を読めば、屋根葺き替え工事の全体像を把握し、安心して工事を依頼できる知識が身につきます。
1. 屋根の葺き替えとは?まずは基本を理解しよう
「葺き替え」とは、既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に取り替える工事のことです。一般的なメンテナンスである「塗装」や「部分補修」とは違い、屋根全体を新しく作り直すイメージです。
屋根葺き替えが必要になる主な理由
- 屋根材の寿命が尽きた
- 大規模な雨漏り
- 台風・地震などによる損傷
- 建物の耐震補強
- デザイン・断熱・遮音性の向上
葺き替えの主なメリット
- 雨漏りリスクの大幅軽減
- 建物寿命の延命
- 断熱・遮音性能の向上
- 耐震性能の向上
- 美観の改善
葺き替えが必要なサイン
- 屋根材の剥がれ・割れ
- 屋根のたわみ・沈み
- 雨漏りが頻発
- 屋根裏に湿気やカビが発生
- 築20~30年以上経過
2. 屋根葺き替えの費用相場を詳しく解説
さて、本題の費用について詳しく見ていきましょう。
屋根葺き替えの費用は主に以下の要素で決まります。
費用項目 | 目安金額(1㎡あたり) |
既存屋根材の撤去及び処分(スレート材) | 2,800〜3,800円 |
下地補修・新設(野地板) | 2,500〜3,500円 |
防水シート(ルーフィング) | 900〜1,500円 |
新規屋根材の施工(全ての材料含む) | 8,000〜12,000円 |
足場設置 | 750〜1,200円 |
諸経費 | 工事費の10%前後 |
上記費用の変動理由については
・アスベストの有無による処分費の変動など
・下地の状況や形状による補修や野地板の加工の手間など
・使用する防水シートの種類やグレード
・新設に使用する屋根材の種類や商品
・足場の設置に掛かる手間による変動(急勾配や、手運び運搬が必要な場合など)
60㎡想定のスレート屋根から葺き替え工事の目安金額
費用項目 | 目安金額(60㎡) |
既存屋根材の撤去及び処分(スレート材) | 168,000〜228,000円 |
下地補修・新設 | 150,000〜210,000円 |
防水シート(ルーフィング) | 54,000〜90,000円 |
新規屋根材の施工(全ての材料含む) | 480,000〜720,000円 |
足場設置(設置面積200㎡想定) | 150,000〜240,000円 |
諸経費 | 工事費の10%前後 |
合計金額 | 1,102,200円~ |
屋根材ごとの葺き替え総額目安(60㎡想定)
屋根材の種類 | 総額目安 |
スレート屋根→スレート屋根 | 110万〜130万円 |
スレート屋根→アスファルトシングル屋根 | 110万〜130万円 |
スレート屋根→金属屋根(ガルバリウム鋼板) | 120万〜140万円 |
※上記はあくまで概算であり、屋根の形状、勾配、立地などによって変動します。
▶専門家アドバイス:瓦屋根からの葺き替えの場合、費用に変動があるのは”既存屋根材の撤去及び処分”のみになります。その場合は、1㎡当たり3,200~4,200円が目安となります。金属屋根からの葺き替えの場合は1㎡当たり2,000~3,000円が目安になります。
3. 屋根材別|特徴やメリット・デメリット
結局のところ、どの屋根材がいいのかと悩まれる方も多いかと思います。
次に屋根材ごとのメリット・デメリットを解説します。
スレート
|
アスファルトシングル
|
ガルバリウム鋼板
|
|
耐用年数 | 20~30年 | 20~30年 | 30~40年 |
メンテナンス性 | 〇 | △ | ◎ |
重量 | 〇 | ◎ | ◎ |
断熱性 | 〇 | 〇 | ※△ |
遮音性 | 〇 | ◎ | ※△ |
耐風性 | 〇 | △ | ◎ |
※ガルバリウム鋼板の屋根の中でも商品によってはデメリットを克服している商品もあります。例えば、アイジー工業のスーパーガルテクトは厚みのある断熱材が一体となっている為、高い断熱性と遮音性をもっています。
▶専門家アドバイス:スレート屋根は全てにおいて標準という印象。アスファルトシングルは海外では一般的に使用されており、デザイン性に優れています。また表面に石材が付いている為、雨音などを消してくれ遮音性に優れています。しかし塗装などのメンテナンスが難しく、一枚一枚が薄いため強風に弱いです。ガルバリウム鋼板は商品により性能差に良し悪しが。先ほど紹介したスーパーガルテクトは全てにおいて優れており、おすすめの商品です。(正確にはGL(ガルバリウム)よりも優れたSGL(Superior(上質な)・Special(特別な)・Super(超越した)GLの商品です。)このように様々な商品が日々出ている為、詳しくはお問い合わせ下さい。
葺き替え工事の流れと期間
実際の工事はどのように進むのか、工程ごとに解説します。
- 現地調査・見積り
- 足場の設置(1〜2日)
- 既存屋根材の撤去(2〜4日)
- 下地の補修・交換(2〜4日)
- 防水シート施工(1日)
- 新規屋根材の施工(4〜7日)
- 最終点検・足場解体(1〜2日)
合計工期の目安:2〜3週間程度
※天候や屋根の状態により前後します。
4. 葺き替え費用を抑えるポイント
① 相見積もりを取る
2~3社を目安に見積もりを依頼し、価格や施工内容を比較するのがおすすめです。
安さだけでなく、実績・保証内容・口コミ評価や人柄も確認しましょう。
② 火災保険の活用
加入している火災保険によっては自然災害による損害が認められた場合、
復旧費用がでます。しかし、時効(消滅時効)があったり、申請に知識が必要など
詳しくは専門業者に確認してみましょう。
③ 不要なオプションは省く
過剰な高機能素材・過剰な保証を勧められた場合は、よく検討しましょう。
今後のライフプランを元に部分的な葺き替えの検討や、本当に必要な工事なのか
親身に相談に乗ってもらえる業者に依頼をしましょう
5. 葺き替え工事で失敗しない業者選びのコツ
① 実績の豊富な屋根工事専門業者を選ぶ
ハウスメーカーや総合リフォーム会社ではなく、屋根専門の職人会社に依頼ことで、中間マージンが発生せず、適切な費用で間違いのない工事を実現できます。
②施工事例を見せてもらう
実際の施工写真を確認することで、技術力・丁寧さがわかります。
また、さまざまな屋根材を取り扱っている業者であればさらにベストです。
③保証内容を確認
- メーカー保証は出せるのか
- 自社保証は完備しているか(保証年数、メンテナンス頻度)
工事は終わってからが非常に大切です。長く安心してお付き合いの出来る業者に依頼することがもっとも大切なので、価格だけではなく人柄なども確認しましょう。
6. よくある質問(FAQ)
Q1. どのタイミングで葺き替えを検討すべき?
築20〜30年経過、または雨漏り・ひび割れが見られた段階で検討を始めるのがベストです。
Q2. 葺き替え費用は分割払いできる?
業者によってはローン対応しています。リフォームローンなど知識のある業者選びが大切です。
Q3. DIYでの葺き替えは可能?
専門知識・安全管理・高所作業が必要なため、不可能です。必ずプロに依頼してください。
Q4. 雨の日でも工事は可能?
雨天時は作業を中断します。屋根を剥がす作業があるため、防水性が確保できないからです。
7. まとめ:屋根葺き替え費用は長期的な投資と考えよう
屋根葺き替えは決して安い工事ではありませんが、家全体の寿命を延ばす重要な投資です。屋根の劣化を放置すると雨漏り・腐食・シロアリ被害など、さらに高額な修繕費用が必要になるリスクもあります。
大切なのは、信頼できる業者に依頼し、適切な工事内容・費用・タイミングで施工することです。
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